最低賃金以下のワーホリジョブは、正直たくさんあります。
よく聞くのは、悪徳業者のコントラクター(仲介人・仕事紹介人)がいるファームジョブ、ジャパレス、アジア人経営レストラン、または、美容師。
相方は、二年前のオーストラリアワーホリ中、最低賃金以下の給料で働いていた経験がたくさんあります
今回は、ニュージーランドワーホリで、最低賃金以下で働いた経験についてです
目次
時給5ドル!?のプルーニングジョブ (NZ)
ニュージーランドの最低賃金
18.9ドルです(2020年4月現在)
大きなローカルの会社であれば、最低時給以上は確実にもらえます。
なぜなら、ニュージーランドで雇用される場合 最低賃金を貰える権利 があるから
そんな法律がありながらどうしてまだまだ悪徳業者がたくさんいるのか・・・どんどん記載していきます
プルーニングジョブって?
私が働いたのは、キウイフルーツのプルーニング という仕事。
簡単に説明すると 枝切りの仕事 です。
枝切りの仕事は、ニュージーランドの冬の時期に募集が多く、経験者のみを雇う事が多い印象。
枝を切るといっても、冬の時期に、実がつく枝を見分けて、それ以外の枝を切っていくという、来年の収穫高にかなり影響するたいせつな仕事。
枝を切ったあとは、キウイの実がきれいに実るように、枝と枝の間隔を開け、専用のクリップとバンドで枝をワイヤーに止めていきます
どうやって仕事をゲットしたか
先程も記載したとうり、経験者のみを雇う会社が多い中、どうやってキウイプルーニングの仕事をゲットしたのかですが
友人の紹介です。
私は、プルーニングで2つの会社で働きました
はじめに働いたA社は友人の紹介です
経験談
【A社】
はじめトレーニングもありましたが、きちんと最低賃金を払ってくれました
コントラクト(出来高制)で働くときもありましたが、最低時給は常に保証してくれていたので、時給が最低時給以下になることはありませんでした。
また、出来高制といっても、※レートと※ベイが良かったため、かなり稼ぐことができました。
- ※レート・・・出来高制のときの値段基準
- ※ベイ・・・枝切りを任せられる区画
(レートは、ベイの大きさによって値段が決められています)
ちなみにA社のベイレートは11ドルと非常によく、いいときで1時間3ベイして 33ドル (約2300円)を稼ぐことができました。
この会社はかなり小さい会社で、契約している果樹園が少なく仕事は3週間で終わってしまいました
【B社】
ニュージーランドの延長ビザを申請したいと考えていたので、また、Horticulture Job (園芸の仕事)の仕事をすぐ探し、働くことに決めました。
このとき働く前にボスに言われたことが
「コントラクト(契約)でだいたい1ベイ12ドルくらい〜払うけどいいかな?」
と伝えられ、以前の経験から 1ベイだいたい12ドルだったらかなりいいな〜 とおもい、とりあえず働いてみることに・・・
働く前に書かれた契約書には
Gold Kiwi fruit pruning:$0.50 per square meter includes 8% holiday pay
:square meter ・・・プルーニングする木が並んだエリアを、正方形で分けた小さな区画のことで、この区画の大きさ×0.5の計算が、1ベイをプルーニングしたあとに、従業員に支払われる給料になります。
以前の経験もあるし、「余裕で稼げるでしょう〜」と思っていた私達でしたが、とんだ大違いでした。
マネージャーは、かなりチェックが厳しく、ベイが終わっても何度もやりなおしを告げられ・・・
1日8時間ほど働き、やっとできたと思ったベイは11ベイ。
次の日マネージェーにチェックされまたやり直し・・・・やり直しにかかった日数丸一日・・・・
そんな日が続き、私はマネージャーに相談しました
「自分にプルーニングのスキルがないから、やり直ししなければいけないし、時間がかかるのもわかるんだけど・・・このペースでいくとリアルに給料が低すぎて生活していけるか心配なんだけど・・・」
マネージャーからの返答は
「プルーニングの仕事は簡単じゃないよ〜はじめは絶対稼げないんだよ〜どんどんうまくなってスピードアップしてきた1ヶ月後くらいから稼げはじめるもんだよ〜」とのこと
ニュージーランドの冬場(北島)は特に雨がよくふり、雨の日は仕事が休みになります
一日だいたい6〜7時間働き、1枚目のペイスリップ(給料明細)が来た日にやめることをボスに伝えました
働いた期間は8日間 稼いだ金額は合計 $217.64
ニュージーランドで稼いだ最低の時給、というよりも私の人生で最低の時給をたたきだしてくれました lol
一日6時間ほど働いたとして、8日で時給を割り出すとなんと・・・
$4.534(約300円)
やめることを決意したきっかけ
この頂いた時給は、わたしが予想してた給料よりもかなり低かったので、社長に連絡しました
返答は
「ベイの大きさが場所によって違うし、小さい・大きいがあるだろ〜だから、ベイ1つがすべて12ドルにはならないんだ〜契約書に書いていたからわかるだろ〜??」
とのことで、もちろん彼の言い分も理解できましたが、そんなことを言われると毎回ベイの大きさがちいさいからね〜と言われ、全く稼げない可能性があると思いやめることを決断しました。
ちなみに社長は一切、果樹園には来ない、人材を派遣する社長さん、給料管理や人員を動かす経営者なので全くベイの大きさなんて知りやしません
まとめ
やめたあと、このことをキウイの友人に相談したところ、
「こういうバックパッカーを利用しようとする会社はたくさんあるよ〜。残念だよな〜。」とのこと
契約書や給料計算の話をすべてすると、
「ニュージーランドには、働くものに最低賃金以上を払うという法律はあるけれど、雇用主と従業員が契約に同意してサインしてしまうと、いくら最低賃金以下で働かせれても、その雇用形態は、法にはふれないんだよ〜」
すごく悲惨な経験をしましたが、新ためてこういう悪徳な会社はどこにでもあるんだなとおもいました
そして、もし何もスキルがなければ、最低時給、最低時給以下で働かされている人たちもいるという現実が、世界中、今どこにでもあるという現実を知ることになりました。
また、日本でも、残業代が支払われない会社もたくさんあります
それをわかっていて、たくさんの仕事を任せる上司・・・
今回のことをきっかけに、
人や会社に利用されないために、
- 強くなる
- 会社に利用されないように辞める決断をする勇気を持つ
- スキルや知識、手に職といった技術の重要性
について考えるいい機会になりました〜!!
ワーホリで仕事を探す際、このような企業も残念ながら存在することをあたまのすみにでもおいてもらえると幸いです!